2013/06/23のNHKニュースで自転車ネタがあったので紹介します。
富山県の立山黒部アルペンルートで初めての自転車ヒルクライムレースが行われました。
コースとなった道は国立公園の中にあり、普段は自転車での通行はできません。
美女平(977m)から室堂(2450m)まで22.3kmのコースです。
レースを企画した背景には、地元観光業の不振がありました。
アルペンルートは黒部ダム建設の資材を運ぶための道として切り開かれました。
ダム完成後は、山岳観光ルートとして賑わい、一時は年間150万人が訪れました。
しかし、この20年、若者離れとツアー客の減少で観光客は半分にまで減りました。
観光バスなどを運営する会社は強い危機感を抱いています。
この窮地を打開する切り札として自転車レースの開催を企画した立山町。
去年、東京から観光プロデューサーを招きました。島雅啓さんです。
大自然の魅力をうまくアピールできれば、観光はまだまだ伸びると考えました。
山岳地帯を駆け上がる自転車レースは参加者や家族、そして全国の人へその魅力を伝えるのにうってつけだというのです。
1年前、このコースをプロ選手がテストのために走りました。
コースの中盤から後半は急こう配が続き、雪の壁が残る高山の世界へ。
北アルプスの山々や富山湾を見晴らします。国内屈指の絶景をゆくコースです。
しかし、その開催にはいくつものハードルを越える必要がありました。
国立公園の中の道、初めて開かれる自転車レース。規制が厳しく、関係機関の協力が不可欠です。自転車を想定していない道でレースでの競り合いが事故に繋がらないか、検討を重ねます。
いくつもの難関をクリアして、準備が進められてきたのです。
立山町は今後も毎年開催を重ね、立山の魅力を発信していきたいとしています。
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