2014年6月26日 10時~
ロイヤルパークホテル 3階 「ロイヤルホール」
所要時間:約100分
お土産:自社製品の詰め合わせ
日本水産の株主総会に行ってきました。
日本水産は水産物の加工食品や冷凍食品の製造大手の会社です。最近は魚油成分を利用した健康食品にも力を入れています。
ポートフォリオに水産・農林業が無かったので買った銘柄です。
3年ほど前から無配になり総会後の懇談会もなくなったので、個人投資家の人気がなくなっているらしいです。
お土産は自社製品の詰め合わせ。
缶詰の蓋が新しくなっています。
シールを剥がすようにピリピリと開けられます。缶詰の口もとがっていないので怪我をする心配もありません。
質疑応答(メモを基にしてるので完全なものではありません)
問1.買収防衛策を継続するが、新株予約権によって持っている株が希薄化する。
答1.招集通知にもある通り、買収防衛策が実施されても株の価値がさがるものではない。
問2.財務状態が悪くても個人株主のために優待を設けるべきだ。
答2.無配に関してはお詫び申し上げる。
優待は株主平等の原則もあり、法人の株主からは優待より配当という意見もある。
まずは復配を目指して努力していく。
問3.国外でも事業を展開しているのに外国人役員が一人もいない。
答3.現地企業の経営を日本人から現地の方に切り替えている。
外国の方はステップアップのために同じ会社に留まることはせず、数年で別の会社に移ることが多い。
昨年は現地の外国人執行役員が当社の総会に出席したが、すでに退社し今年の総会には出席していない。
優秀な人材がいれば活用したい。
問4.復配する目安となる数字は何か。利益剰余金か資産と負債の割合か。
答4.利益剰余金や利益率などを合わせて総合的に判断する。
日本水産単体の力強さの安定も重要な要素である。
問5.あるデパートの総会に出席し、そこの社長は業界の未来は明るいと力強い説明があった。
水産業の将来についての見解を教えてほしい。
答5.水産業には非常に大きな可能性がある。
世界の人口が右肩上がりであり、一人当たりの水産物の消費も増えている。
魚の成分が医薬品になることもわかってきている。
和食が無形文化遺産となり、ヘルシーな魚料理に注目が集まっている。
当社が皆さまにお役立ちできる機会が非常に増えていると感じる。
また養殖技術の向上に注力しており、季節や場所にあまり左右されずに需要に応えられるよう努力しているところだ。
問6.十数年前にエビ・カニの殻に含まれる成分を使った水処理をテレビで見たが、日本水産では何か取り組んでいるのか。
答6.その成分はキトサンであり現在は主に化粧品に利用されている。
キトサンには重金属を寄せ集める性質があり、キトサンを最初に利用した分野が水処理である。
水処理剤としてはお金にならないのと、再利用の資源であるため量に限りがあり、現在では水処理にはほとんど利用されていない。
問7.日本水産に限らず冷凍食品がいつも半額で販売されている。
答7.昨年、消費者庁が大手スーパーなどに対して不当な割引表示を是正するように指導が入った。最近はまた戻りつつある。
メーカーには末端価格の決定権がないので致し方のない部分もある。
復配や優待に関する質問が多かったです。
配当に関しては無配でもしょうがないという意見が多い一方、優待は業績に関係なくやるべきであるとか営業活動の一環として実施するべきという意見がありました。
個人的には配当最優先で、優待があるなら金券、その次に自社製品です。
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