2014年01月30日 10時~
SHINAGAWA GOOS 1階
ガーデンシティ品川 ボールルームイースト
所要時間:約90分
お土産:レゼルヴ ドゥラトゥール カベルネ ソーヴィニヨン 2011
巴工業は遠心分離機や化学製品を製造・販売している会社です。
配当利回りが3%前後で、財務状態もいいので買った銘柄です。
巴工業の株主総会は初参加です。
出席者は300~400人だったと思います。
総会の冒頭、社長が挨拶を済ませたと同時に議長解任動議が発動しました。あの有名な動議おじさんです。何回か動議おじさんを見たことはありますが、「議長!異議あり!」、「お静かにじゃないよ!」など大声で騒いでいるところを目にするのは今回が初めてでした。
動議は否決され、動議おじさんは抵抗するも最後は係員に連れ出されてしまいました。
質疑応答(一部抜粋、メモを基にしてるので完全なものではありません)
問1.シェールガス関連で計画していた事業が達成できなかった理由は?この分野の事業拡大は可能か。
答1.昨年の販売不振は、設計上の不具合があり修正に時間がかかったことと、大手掘削会社の需要が一巡し販売できる環境になかったため。不具合に関してはすべて見直し排除した。ヒューストンに新会社を立ち上げアメリカの掘削会社向けに販売・サービスを始める。
問2.1株あたりの純資産が高い。株価対策に自社株買いをしないのか。
答2.必要に応じて検討する。
問3.中国での事業のリスクが高くなってきている。
答3.中国に進出して数年経つが、確かにリスクが高くなってきている。軸足を中国一辺倒でなく東南アジアや中年米に事業を拡げ、中国のウェイトを低くする検討もしなければならない。
問4.長期保有の個人株主はどのくらいいるのか。長期保有の株主への優待を増やしてほしい。
答4.株主名簿の管理方法が会社法改正によって変わったため分からない。長期保有の株主が分からないので、今後の検討課題にする。
問5.2回の業績の下方修正をし、役員報酬を減額したのはこの業界では当然なのか。今後も業績が悪化した場合報酬は減額するのか。
答5.当社独自の判断で減額した。下方修正した責任をとる形で社長の指示で減額した。業績によって社長が適切な判断をして報酬額を決定する。
問6.売上高400億円、純利益10億円を下回ったことに危機感を覚える。今期は増収増益になることを説明してほしい。
答6.化学品部の生業は国外から資源や材料を輸入し国内販売をすること。円高の時は収益性が高かったが、急激に円安に振れた。去年の8月に今期(2013/11/1~)の予算を1ドル80円で立てた。現在は102円から105円となり収益性は悪化している。増収は見込めるが、増益になるとは言い難い。
機械部では北米・南米への遠心分離機、食品・化学分野での事業拡大を目指していきたい。中国や東南アジアでの販売拠点の拡充を計る。国内向けではインフラ関連が回復しつつある。今期は増収増益を目指す。
問7.先ほどの長期保有の個人株主への対応の説明に納得が出来なかった。
答7.個人の株主に長く保有してもらいたいという思いはある。優待は数ある利益還元の1つである。当社としては利益還元について配当を優先させる。
問8.総会冒頭のような騒ぎを久しぶりに見た。コーポレートガバナンスやコンプライアンスに取り組むと言った。どのような経緯であのようなことが起きたのか。
答8.コンプライスの推進を経営の重要課題としている。社員全員が巴工業の行動規範をまとめた小冊子を持っている。
騒ぎを起こしたのは名前の知れた方のようで、当社の株式を保有しているため冒頭のようなことになった。決してコンプライアンスに問題があるわけではない。
問9.さまざまな経験をした人材を採用することは重要だが、彼らを使いこなす能力が経営陣にはあるのか。
答9.採用は定期採用と中途採用を行っている。定期採用は長期的な観点から採用活動を行っている。
専門的な技能や知識が必要とされる分野については中途採用を中心に行っている。
採用後、課長・部長・役員と昇進して会社をコントロールしている人もいる。
問10.さきほどの増益が難しいというのは、為替のせいで経営陣の責任ではないというふうにとれる。
答10.円高の時期に比べると30%の円安になっており、販売価格に転嫁する努力を行っている。すべてのお客様がこれを飲んでくれるわけではない。為替の影響を少なくするため中期経営計画にある通り海外展開を進めていく。
問11.法律が変わったから長期保有の株主が分からないというのはおかしい。
答11.証券代行が株主名簿を保管していたころは、株主が連続して株式を保有しているかどうか確認できた。
現在は、株主の株式の保有状況を証券会社が管理し、中間や期末など、ある時点での情報を証券代行に送っている。期中に売買が行われても中間や期末に保有していれば株主ということになる。その場合も長期保有に含めるか考えていきたい。
問12.業績によって監査役にも報酬が支払われるのはいかがなものか。
答12.監査は会社の経営が適正に執行されているかどうかを調査・指摘・指導している。
業務を行ってはいけないが、監査として会社の経営を担っていることを鑑みて、賞与を支給することが妥当であると考える。
お土産の赤ワイン
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